Ask Riot:監獄島への追放

Tummersによる

Ask Riotへようこそ!

今回のAsk Riotでは、ペナルティキュー、リー・シン vs ティーモの秘密、ボードゲーム “Mechs vs. Minions” のローカライズについてお話しします。



どうしてライアットは悪質なプレイヤー同士で試合をさせないのですか?「監獄島」のコンセプトの何がいけないのでしょうか?

まず始めに、「監獄島」というコンセプトについてお話しします。「監獄島アプローチ」とは、スポーツマンシップに反する行為を行ったプレイヤーを、他の大多数のプレイヤーから隔離して、隔離されたプレイヤー同士のみで試合をさせるようにするというものです。基本的にはワルいやつらを島流しにしてしまうようなものなので、一見それは感情的にも満足のいく対応であり、理論的にもその結果、他のプレイヤーの試合体験もより良くなるはずです——ですが、これは私たちの「改心についての考え方」に反します。

監獄島のデザインがLoLにおいて有効ではない主な理由は2つあります:

理由1:私たちは、スポーツマンシップに反するプレイヤーの改心は可能だと本気で信じているから

ゲーム内の悪質行為のほとんどは過失であり、本気で他人の試合をめちゃくちゃにしてやろうと思ってやっているわけではないことを私たちは知っています。この事実が、私たちのゲームデザインの多くが「改心を前提にしたもの」となっている大きな理由です。したがって、「改心」が私たちの持つ大切な価値観である限り(そしてそれは今後も常にそうあり続けるでしょう)、10人の(たとえたまにであっても)スポーツマンシップに反するプレイヤーをさらに悪い環境に閉じ込めて、そこから彼らが何かを学び、成長するのを期待するという方法を取りたくはありません。

そうではなく、そのようなプレイヤーに対して、スポーツマンシップに反する行為について率直なフィードバックを伝え、彼らが自分自身を省みてコミュニティの一員として成長していく機会を与えるという義務が、私たちにはあります。そしてそれは、現在の即時評価システムが苦手としている部分でもあります。皆さんからの報告をもとに、私たちはペナルティを受けたプレイヤーに「リフォームカード」を送っています。このカードには、そのプレイヤーがペナルティを受けるべきだと他のプレイヤーが思った理由について書かれていますが、「どうすれば自らを変えて成長できるか」は書かれていません。このギャップを埋めていくことが重要です。

このような考え方は甘いと思われるのも理解できます。だからこそ私たちは、スポーツマンシップに則ってゲームをプレイする気がないプレイヤーに対して、いつでもアカウント停止措置を取れる体制を整えています。しかし、そのようなプレイヤーたちに「見切りをつける」ことが前提となる監獄島のシステムを、悪質行為に対する解決法として採用することはありません。

理由2:監獄島は様々な理由から「囚人」にとって本当に辛い体験となります

スポーツマンシップに反するプレイヤーを特定のキューに隔離した場合、彼らはLoLを悲惨な体験にするであろう様々な問題に必ず直面することになります。そのキューでは間違いなく、試合中に悪質行為が起こる頻度が高まります——それに、プレイヤー人口が少ないことから対戦待ち時間が長くなり、マッチメイキングのバランスも偏ってしまいます。自業自得だと言ってしまえば気持ちとしては満足かもしれませんが、プレイヤー体験を第一に考える価値観には真っ向から反するものです。

それに加えて、即時評価システムの改善や意図的なフィードの検知、そして「名誉」のような旧システムのリニューアルなど、「私たちが理想を実現するために必要だと信じているもの」のために働いているライアターの人手やリソースが、監獄島サービスの構築や運営に奪われてしまうことになります。

Riot Gromp(広報、悪質行為調査)、Simurgh(ゲームデザイナー、悪質行為調査)



ティーモの目つぶしダーツがリー・シンに効くのはなぜですか?

ティーモのダーツは視覚を持つ者にとっては目を見えなくさせる効果があり、それを受けた者を一瞬にして夜の闇の底へと陥れます。しかし、これはあまり知られていない事実なのですが、彼のダーツは視覚を持たない者に対しては真逆の効果を発揮するのです!ダーツが皮膚に刺さると、色や形、奥行きを持った世界が、リー・シンの眼前に渦を巻いて現れます。リー・シンにとっては想像することしかできなかったものすべて——無数のグラデーションで赤く染まる紅葉、悟られないように隠そうとした微笑みのニュアンス、頭上で静かにきらめく星々——これらが完璧な調和を保ちながら、視界の中で踊ります。そしてそれらすべてが…フッと消えてしまいます。真っ暗な無が彼の虹彩を覆い、再び、視覚という幸は奪われてしまうのです。

皆さんご存知の通り、ティーモは悪魔です。盲目の人間に一瞬だけ視界を与え、すぐにそれを奪ってしまうなど、まさに悪魔の所業と言えましょう。

Riot Tiger Lily、エディター、ワールドビルディング(世界観構築)チーム



ボードゲーム「Mechs vs. Minions」を英語以外の言語でリリースする予定はありますか?

私たちはぜひとも「Mechs vs. Minions(MvM)」を英語以外の言語でも提供したいと考えています。私たちが作ったゲームをできる限り多くの人に体験してもらうことは、制作当初からの目標であり、それは今でも変わっていません。

そこで現在の状況と、乗り越えなければならない問題の具体的な内容について少しお話しします。

私たちはMvMを中国語(簡体字)と英語の2つの言語で発売しました。ですがゲームの開発中には、ライアットがサポートしているすべての言語にMvMを翻訳する作業も行ったのです——全部で19ヶ国語になると思います。このボードゲームで使われるテキスト量は、LoLの通常パッチや記事などで翻訳される語数と比べると膨大な量です。プレイヤーからのフィードバックにもとづいて英語のルールブックに改訂を続ける中、できるだけ短期間で新たな言語のバージョンの製造も行えるように、開発チームはこれらの言語にも修正を加え続けています。

しかし、これが最大のハードルに繋がります——物理的な製品を製造するのには長い時間がかかります(MvM規模の製品では、製造に6ヶ月近くかかります)。そしてご想像の通り、このプロセスにおいては、在庫と需要の関係なども考慮に入れておく必要があります——これは、スキンやアイコンであれば、まるで気にする必要がなかった要素です。私たちは特定の地域に何個の製品を流通させられるかを判断する必要があり、そうしなければ、言語が異なるために他の地域には移すことができない大量の在庫を抱えてしまうリスクがあります——イタリアでは韓国語バージョンの需要はほとんどなく、韓国語バージョンは基本的に韓国でなければ売れません。

とはいうものの、今年の夏にはドイツ語のMvMを販売する予定ですし、(願わくば)今年の秋までにフランス語、イタリア語、韓国語、チェコ語、スペイン語(スペインで使われているスペイン語です。ラテンアメリカのスペイン語ではありません。種類が異なります)で販売できるように、今週はグッズチームと一緒に作業を行っていました。これらの地域は、現存するボードゲームコミュニティーの規模や地域内での私たちのIP(Intellectual Property:知的財産・ブランド)の知名度など、様々な要素を考慮して選ばれました。しかし心の中では、このゲームを求めるすべての地域でMvMを販売したいと考えています。

Kades、プロダクトマネージャー、Mechs vs. Minions

ご質問のある方はAsk Riotにアクセスし、お使いのLoLアカウントでサインインしてください。そして質問のガイドラインを確認してご質問ください。

Ask Riot

なお、私たちはすべての質問を読みますが、そのすべてに回答するとは約束できないことをご理解いただければと思います。なぜなら、質問の内容によっては他の場所で既に回答されるべきものもあれば、ここには相応しくないものである場合もあるからです。たとえば、ここで新機能や新コンテンツの発表を行ったり、別の場所で既に詳しく話されている問題を取り上げることはありません(ただし、個別のポイントを明確化することはあります!)。

ですが、私たちは耳を傾け続けていますので、これからもどんどん質問してください。あなたの質問は、あなたが関心をお持ちの事柄に関わっているライアターに必ず伝えられます。


5 months ago

タグ付け: 
Ask Riot