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Quick Gameplay Thoughts 6月26日

タム・ケンチの変更、どこでもオプション割り当て率の変化について、Scruffyがお話しします。

Dev作者RiotScruffy
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免責事項

こちらの投稿では、開発中もしくは計画中の作業への言及も多くなっていますが、必ず実装されるという保証はありません。作業や目標は新しく判明したことによって変更されることがありますし、以前言及したプロジェクトが遅れたり中止されたりといったこともありえます。ただ、計画が変わるとしても、できる限りのことを皆さんにシェアしていくのが大事だと信じています。

タム・ケンチの小規模アップデート

タム・ケンチについて、小規模なゲームプレイアップデートを開発中です。実装はかなり先のパッチになりますが、担当ゲームデザイナーのCaptainGameplayより、アップデートの目標と現在の方向性について、お話しさせていただきます。

タムケンの話をしましょう。タム・ケンチはプロの手にかかるととても強力なキットを持つため、プロ以外のプレイヤーにとっては最弱チャンピオンの1体としてよく知られています。味方と息を合わせたローテーション計画が必要な広範囲の移動アルティメットを持ち、タム・ケンチ印の「丸呑み」は相手の行動を無効化しつつ、味方にとてつもない危険のある位置取りを可能にします。最高レベルのチームプレイにおいて、タム・ケンチは特に多くのパワーを発揮するのです。ライブサーバーの一般プレイで、サポートにおけるタム・ケンチの勝率が44~45%ほどまで上がると、プロシーンを席巻するようになってしまいます。

現在のテストでは、とても強力なスキルであるために味方との相互作用が少ない「丸呑み」を、アルティメットに移動しています。相手を食べてしまえばいかなる敵に対しても大ダメージを与え、味方を守るために使えば自分は盾となりつつ、現在よりもスロウは軽くなります。クールダウンは長くなり、かつレベル6になるまでは「丸呑み」が使えないので、敵チームはこの能力が使えない時間を有効活用できるでしょう。空いたWは新しいエンゲージ手段として、現状のアルティメットよりもチームプレイで活用しにくいスキルになります。タム・ケンチ自身のみが移動でき、射程は短くなり、出現時にその場の敵をノックアップしてダメージを与える「船旅」だと考えてください。また今回は、彼の継続的な戦闘パターンを調整し、楽しいテクニックを追加したいとも思っています。タム・ケンチの戦闘パターンは「ゆるゆる皮膜」が一か八かという性質で、継続的に戦闘を行うことがない傾向があるので、「味見」に自己回復能力を追加するテストをしています。そして「船旅」を攻撃的に使ってもらいたいので、「舌慣らし」のスタックを「味見」で付与できるように戻します──もちろん、最大スタックの敵が射程内にいるのなら、「船旅」で戦闘を仕掛けることも可能です。

新タム・ケンチは、Worldsパッチ後の実装を予定しています。これは夏のスプリットやWorldsでの混乱を避け、翌シーズンのプロシーンが始まる前に調整する猶予を持たせるためです。

-Riot Captain Gameplay

どこでもオプション率の減少

今年初めに「どこでもオプション」を割り当てられたプレイヤー数を均等にする仕様を導入し、両チームが公平に競い合えるようにしました。その後、担当チームは別のプロジェクトに従事していますが、プレイヤー個人の体験をもっと改善すべく、「どこでもオプション」に小規模な最適化作業を続けています。最近の試合では、「どこでもオプション」よりも第2希望ポジションの優先度が上がっているという変化が起きており、小さな変化ではありますが、取り組んできた成果が出ていることがわかりました。第1希望ポジションが通った試合数は変わらないのですが、第2希望ポジションになる試合数は少なくなり、「どこでもオプション」に至ってはさらに少なくなるという結果が出ています。

全地域のデータを総合した結果がこちらです。

変更前:第1希望ポジションが91%、第二希望ポジションが4.2%、どこでもオプションが4.8%

変更後:第1希望ポジションが90%、第2希望ポジションが7%、どこでもオプションが3%

北米サーバーでのデータを示したグラフが以下です。

Pref_Assignment_Rates_Ranked_Solo_2020_ja-JP.png

青線が第1希望ポジション、オレンジ色が第2希望ポジション、赤線がどこでもオプションになります。

ランク戦のアカウントシーディングの変更は、プレシーズンに延期

前回のランク戦ブログでお話しした「ランク戦のアカウントシーディング」は、ランク戦をプレイし始めたばかりのプレイヤーの最初のMMRに、他のキューのMMRデータを使うという仕様でした。ノーマル戦のMMRをランク戦のMMRに使うことは、この2種類のキューの性質の違いにより、予想よりも難しい作業になることがわかりました。ノーマル戦のキューには、ランク戦をやったことがなかったり、ランク戦をやらないことにしているプレイヤーも多く含まれており、ランク戦よりもプレイヤー人口がかなり大きいのです。このことから、ノーマル戦とランク戦のMMR分布は異なった形になっていて、中央値も違います。2種類のMMRを正確に移行するための作業が完了すれば、プレイヤーの技術に近いMMRでランク戦を開始できるようになります──これがこのプロジェクトの核心です。手短に言うと、最初の計画通り、すぐに実装できる仕様ではなかったので、他のさまざまな仕様(昇格戦シリーズの廃止など)も含めてプレシーズンでの実装を目指しています。

ARAMからリトルレジェンドの削除は保留に

厳密にはゲームプレイの話題ではありませんが、MeddlerのTwitterを見ている人もいると思うので、先週の投稿のフォローアップをお知らせします。ARAMからリトルレジェンドを削除し、TFTを未プレイのプレイヤーには払い戻しを行う計画でしたが、これはひとまず行わないことになりました。代わりの計画や、アプローチの変更が固まった時には、またお知らせいたします。

いつもプレイしてくださりありがとうございます。どうかご安全にお過ごしください。



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