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TFTでプロになるための道のりを再構築

こちらの記事では、セット11以降におけるTFTのコンペティティブが切り開く未来についてご説明します。

eSports作者TFT Esports Staff
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Remix Rumble Championship後に公開された「インクボーンフェーブル /DEV DROP」では、各セットにおけるTFT Esportsの競技形式に、かつてない規模の変更を加える予定であることをお知らせしました。

具体的な変更点に触れる前に、地域大会における私たちの狙いについてお話ししておきたいと思います。地域大会は基本的に、ハイレベルなプレイヤーに対して、特定のセット期間中に自身の知識やスキルを披露できる機会を提供するためのものです。プレイヤーがチャレンジャーに到達したら、これらの大会は彼らが新たな高みに登り、さらにレベルの高い相手と戦うための手段となります。

また地域大会は、ファンがお気に入りのプレイヤーを応援したり、強力なチーム構成を学んだり、お気に入りのストリーマーの会話や競技を観て楽しむ場でもあります。

しかし、現在のアプローチには欠点もあります。特に、プレイヤーが競技に参加したり、観戦したりする手段が世界中で統一されていないことが大きな課題です。TFT Esportsの黎明期では、効果的な手法とそうでない手法を見極める上で有益でしたが、同時に大会の概要を把握したり、参加方法を理解したりするのが難しなっていました。

さらに、プレイヤーからは大会がただの予選に過ぎず、世界大会への出場を決める大会以外では勝利しても満足感を得られないという意見もありました。そこで、大会に新しい価値を与え、新たな挑戦者を迎えるため、新しい競技の層を導入することが一つの選択肢として有効なのではないかと考えています。


また過去数年間で、世界大会における各地域の参加枠は何度も見直してきました。当初、参加枠は各地域のプレイヤー人口と競争力に基づいて決定されていました。しかし時間が経つにつれて、TFTは飛躍的に成長し、新しい地域が加わり、さらに日本のようなプレイヤー人口が比較的少ない地域からも優れたプレイヤーたちが台頭してきました。そこで、世界大会への道のりを明確にしながら、各地域の参戦枠の振り分けの自由度を高めたいと考えています。

具体的な変更点は?

Set Championships(セットごとの世界大会)

まず、Set Championshipsでは、地域別の参加枠の配分方法を見直し、世界全体で一貫性を確保します。大枠としては、世界を幾つかの広域地域(pan-region)に分け、それぞれの地域──Americas(南北アメリカ)、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)、APAC(アジア太平洋)、CN(中国)に7つずつの参加枠を配分します。

さらに、好成績を収めている地域を優遇するため、前のセットのChampionshipの上位3地域には1枠を追加します。そして前セットの王者には、地域ファイナルの出場権を獲得している場合は、自動的に出場枠を付与します。この4つの追加枠を含めると、Championshipへ参加するプレイヤーは合計32名になります。

基本的に、各広域地域は7枠が保証されていますが、実績によっては最大2枠がその広域地域に追加される可能性があるということです。ただし、Inkborn Fables Championshipでは、各広域地域に8枠ずつを割り振るものとし、過去の成績に基づく追加出場枠を設けるのは、セット12以降とします。Remix Rumble Championshipの王者については、所属する地域(今回はAmericas)の8枠のうちの1枠を占めるものとします。

地域大会

Championshipの出場枠が広域地域ごとに割り当てられるため、それぞれの地域でファイナルとカップが開かれることになります。セット11では、3つの広域地域でカップが開催され、これらを通じて広域地域のファイナルへの参加者が選出されます。EMEAのプレイヤーはこの形式に馴染みがあるでしょう。これはEUW、EUNE、TR、CISのサーバーのプレイヤーが集結する、現在の競技形式とほとんど同じです。

これらのカップおよびファイナルは、同じ週末に実施され、同じパッチ、同じ形式で行われます。各広域地域大会への参加方法は、サーバーの数に基づいて若干異なります。

私たちは世界中のチームと協力して、この仕組みをできる限りスムーズにするように作業を行ってきました。地域のチームが異なる形式を求めた場合は、それをグローバルに適用すべきかどうかについて、他のチームを集めて話し合い、過去の地域の大会形式で上手くいっていたものは維持しつつ、世界中でChampionship出場への道のりの一貫性を高められるように努めています。

これらの大会への参戦者は、ランキング、過去の成績、ヨーロッパのTRCなど、他の大会での成績総合的に考慮して決定されます。

また、この機会を利用して、カップとファイナルの賞金を統一します。各広域地域において、セットごとに85,000ドルの総額を設定します。この変更により、一部の地域で賞金が変わらない場合もありますが、多くの地域で賞金が増額されることになります。

最後に、中国ではTFTの規模や公認モバイル版であるFFGSの統合を踏まえ、プレイヤーのニーズを満たせるように、今後も独自の競技構造を維持し、互いに学んだことを共有しながら、より良いグローバルな競技体系を構築していく予定です。

新たなグローバルブランド

TFT Esportsの成長に伴い、私たちはその発展に適した考え方や言葉を取り入れたいと思っています。たとえ地域が違っても、各大会やその結果について問題なく話し合えるように、この機会を利用して新しい名称やロゴを導入し、世界中で競技全体の一貫性を高めます。

新たな名称ではありますが、TFTプレイヤーにはすぐに馴染むものとなるでしょう。まず最初に、週末の大会への出場を決めるオープン予選は「Tactician Trials」という名称になります。Tactician Trialsを経て、「Tactician’s Cup」が開催されます。Tactician’s Cupsは、序盤、中盤、終盤に分けて合計3回開催されます。ここで上位の成績を残したプレイヤーが、その広域地域のファイナルである「Pan-Regional Golden Spatula」に出場できます。そして、各セットの最後には、世界大会となる「Tactician’s Crown(旧:セットチャンピオンシップ)」が開催されます。この新たな競技構造および新名称が初めて使用されるのが、セット11の「Inkborn Fables Tactician’s Crown」となります。

今回のアップデートは、TFT Esportsの新章のはじまりに過ぎません。皆さんにTFTでさらに熱い競技を楽しんでもらえるよう、今後も改善を続けていきます。

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今後の予定

2024年は、TFTコンペティティブへの参加方法が大幅に増えることから、TFTの成長とって重要な一年になることが予想されます。地域大会に対するこれらの抜本的な改革は、セットの中盤で行われる中国の国際招待大会のようなイベントをより一貫して提供すること、追加のトーナメントやサードパーティーによる大会の統合を模索することを含め、TFTの成長機会を捉えるためのカギとなります。

また、2024年は賞金総額も大幅に増加します。地域単位で賞金総額は増加するので、3回の世界大会(Tactician’s Crown)も含めると全世界の賞金総額が200万ドルから300万ドルとなります。

今後、各地域におけるセット11の競技構造の詳細が発表されますので、ぜひご注目ください。このセットで競技に参加する、すべてのプレイヤーの幸運を祈っています。あなたの旅は、インクボーン フェーブルのランクへの挑戦で始まります。



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