接続して、ゲームを開始せよ──パッチ14.5の登場です!
今週のパッチでは、セラフィーン、レク=サイ、スモルダーなど、過去のアップデートに対する補足調整を行います。それに加えて、現在OPな状態にあるいくつかのチャンピオンへの対策も実施しています。さらに、一部サポートアイテムのパワー曲線を調整し、アイテムそれぞれの違いをより明確にしたり、APアサシンのアイテムの選択肢の拡大なども引き続き行っています。
また、シーズン2024スプリット1のランク戦終了日時のお知らせや、ランダムミッドのバランス調整、PROJECTシリーズの新スキンも登場します!
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シーズン2024スプリット1が始まって2か月が経ちましたが、ランクの目標達成を目指す意欲溢れるプレイヤー(または私のようにそれを先延ばしにしているプレイヤー)が事前に計画を立てることができるように、スプリット1の終了日をお伝えしておきます。
Eのダメージ軽減率が低下。ベル=ヴェスがエピックヴォイドモンスターから獲得するスタックが多すぎた不具合を修正。
現在、ベル=ヴェスはヴォイドの女帝のみに留まらず、序盤の1v1でも女帝状態です。Eのダメージ軽減効果がその一因となっているので、少し低下させつつ、ヴォイドグラブが彼女に有利に働いていた不具合も対処します。
固有スキルのモンスターに対するダメージが増加。Rのダメージが低下、クールダウンが延長。
ブランドのパワーレベルは、ジャングルでは適切だと思いますが、プラチナ以上のミッドとサポートではあまりにも圧倒的すぎる状態です。そこで、これらのスキル帯で不釣り合いなくらい強すぎる状態となってしまっている、爆発的な瞬間火力を低下させます。
Qのダメージが減少。
ソロキューの上位帯で、イブリンは圧倒的な状態がしばらく続いているので、ゴールド(と「ダーク シール」のスタック)のリードをスノーボールに繋げるスピードを緩めます。
レベルアップごとの物理防御が増加。Qのクールダウンが短縮。
今年はじめに「ショウジンの矛」の調整が行われた後、ジャーヴァンの高すぎたスキルヘイスト周りの調整は必要なくなりました。ですが現在は少しパワーを必要としている状態なので、彼が使う「ショウジンの矛」がもっと強力だった頃に行った変更の一部を元に戻します。
固有スキルの「ダーキン」の体力回復量が増加。Rの「ダーキン」の体力回復量が増加。
現在、赤ケインはかなりブルーな気分です。「ゴアドリンカー」へのアクセスを失い、固有スキルが弱体化されたことで、体力吸収タンクとして戦えなくなってしまいました。これにより、ファイタービルドよりも少しマシな脅威ビルドへ進む道が生まれましたが、これも決して良いとは言えません。ダーキンケインのパワーレベルを高めつつ、そのパフォーマンスをファイターアイテム寄りに向かわせたいので、ファイタービルドとの親和性が高い、自身の体力回復効果を増加させることにします。
固有スキルの増加移動速度が上昇。Qの詠唱時間を調整。Eのスロウ効果が上昇。Rのダメージが増加。
現在、コグ=マウはW頼みの悲しいヴォイドの子犬となっています。そこで、コグ=マウがすべてのスキルを活用できると感じられて、メインのプレイスタイルで好感触を得られるようにします。今回の調整では、攻撃パターンにもっと頻繁にQを挟むことができるようにします(これによって、おもしろい選択肢となる「トリニティ フォース」の効果が上がるかもしれませんが、それは今回の狙いではありません)。また、多くのコグ=マウはスキルポイントをEに使用していないようなので、Eの使用価値を高めます。さらに、固有スキルの安定性を高め、ADビルドのRのバグ修正を行います。
基本移動速度が低下。Qのモンスターに対する追加ダメージが増加。Wのクールダウンが延長。
いまだにサポートで必要以上に強い状態が続いているマオカイ。この原因の一部に、「至点のソリ」が強すぎることもあります。このパッチで行われる「至点のソリ」の弱体化とマオカイへの直接的な調整によって、マオカイサポートが適切な状態になると考えています。とはいえ、たとえサポートとしての彼を弱体化しても、ジャングラーとしての有用性は維持したいと思っています。そこで、最近のQとEの弱体化でかなり遅くなっていた最初のジャングルクリアを早めます。
基本移動速度が低下。クーガー形態のQの「マーキング」を付与した対象への追加ダメージが低下。
現在、ニダリーはかなり安定した位置にいますが、それはエメラルド以下を見た場合の話です。ダイヤモンド上位以上での彼女は、百獣の王レベルに強力です。大多数のプレイヤーにとって彼女が良い状態となるように、主に機動性とQのフォローアップダメージを対象とした高スキル帯向けの弱体化を行います。
様々なQoL(利便性の向上)のアップデートとバグ修正。Eのダメージとモンスターに対するダメージ上限が増加。Rのダメージが増加。
レク=サイはスキルセットがアップデートされたことで注目を集めましたが(プレイ率が最初は2倍になりました)、私たちの想定よりも弱い状態に落ち着いたので、幅広い強化を行います。特に、彼女の通常攻撃アニメーションを早め、別の不具合が理由で一時的に削除されていたキャンセル不可の「女王の怒り」の通常攻撃を、不具合が修正されたことを受けて復活させます。また、最も強力なEとRを強化して、満足できる高火力が出るようにします。
Qのダメージが減少。
現在のセナは非常に強力で、従来型のボットレーナーとしてはソロキューを圧倒しており、サポートとしてもプロの試合で圧倒しています。彼女を少し抑制するために、Qの攻撃力反映率を低下させます。これで彼女の補助性能は維持しながら、ダメージを低下させることができるでしょう。
全スキルに調整。
セラフィーンのプレイヤーベースの大半はサポートですが、現在、この役割での彼女は致命的に弱い状態です。通常なら彼女を強化するところですが、彼女はボットレーンのAPキャリーとしては大幅に強すぎる状態なので、単純な調整は不可能です。そこで、プレイヤーがそれぞれのプレイスタイルで楽しいと感じている部分は維持するように気をつけながら、これら2つの役割の差を埋めることを試みます。
APキャリーのセラフィーンでは、繰り返しダメージを強調します。Qの弾速とチャンピオンに対する減少体力に応じたダメージを増加させ、Eの魔力反映率を高めることで、WよりもEを最大化するインセンティブを作ります。それと相殺する形で、ミニオンに対するパワーを大幅に低下させ、アルティメットスキルの最大パワーを少し低下させます。
サポートのセラフィーンでは、多様なビルドを強調します。考えうるあらゆるスキル習得順に、それぞれ論理的な使用例が存在しているので、「シールドをメインにしたいのか?」といった試合ごとの状況の違いにおける各選択肢の有用性は維持します。Qを最大化する場合もEを最大化する場合もどちらも同じように有用であるべきです。完全にメイジとしてコスプレしたい、あるいはできる限りダメージを出したいですか?どうぞ遠慮なく。私たちはその選択肢もサポートされるべきだと考えています。
また、マナを自動回復にシフトしてサポートアイテムとのシナジー効果を高めたり、ローム中心の役割にとって重要性が高い基本移動速度の上昇させたりといった、小規模なサポート向けの調整も行っています。
基本物理防御が増加。
しばらく弱い状態が続いているシヴィア。彼女の能力向上の可能性を探る中で、射程が短すぎてレーン戦で相手に対してやれることが少なくなっているようです。そこで、基本物理防御を大きく増加させて、レーン戦のダメージトレードや小競り合いをもっと効果的に行えるようにします。
Qのダメージを調整。Eの炎の数を調整。Rのダメージが低下、スイートスポットのダメージが増加、自身の体力回復量が増加。
現在、スモルダーは良好なバランスが取れており、基本的には彼が良い位置に落ち着いたと考えています。このパッチでは、反映率とアイテムとのシナジーに調整を行い、タンクビルドの有用性を下げて人気を抑制しつつ、スタックで強化されるレイトゲームドラゴンのテーマを強調します。また、クリティカルビルドだけでなく、すべてのビルドで積極的にEを使用する意義を高めます。最後に、Rのスイートスポットのメカニクスが十分に強調されていなかったので、その重要性を高めました!
Eの増加攻撃速度とダメージが低下。
ツイステッド・フェイトはバン率のヒットチャートを駆け上がり続けており、最近の弱体化にも関わらずトップの成績を維持しています。究極的には、APツイステッド・フェイトをより強力なプレイ方法にしたいと思う一方で、ADツイステッド・フェイトのチャンピオンビルドも有効な選択肢として位置付けたいと考えています。ですが、ADツイステッド・フェイトが適切なポジションでプレイする他のチャンピオンよりも強くなって欲しいとは思っていません。
固有スキルの増加移動速度が低下。Qのクールダウンが低スキルレベルで延長。
ヴェインはパッチ13.6の変更点によって、レーン戦の序盤のダメージトレードで戦えるチャンスが大きく増加しましたが、現在は特にトップレーナーとして強すぎることが明確になっています。他の遠隔チャンピオンと戦うチャンスが得られることから、「タンブル」は序盤に爽快感が得られるスキルとして維持したいと思いますが、彼女がトップレーンで近接チャンピオンを窒息させて追いかけまわすことはさせたくありません。
Qのダメージが増加。Rのクールダウンが短縮。
シーズン14で「ラバドン デスキャップ」の魔力倍率が弱体化され、アイテムの魔力反映率が全体的に低下したことは、ベイガーにとって有利には働きませんでした。パッチ14.2で対処を試みましたが、パワーに関しては私たちの想定にあと少し到達できていません。このパッチでは、Qに小規模な強化を行います。ダメージを少し高めて、もっと簡単にスタックできるようにしつつ、試合序盤のアルティメットスキルの脅威も少し高めます。
固有スキルのダメージが増加。Eと固有スキルのインタラクションを調整。
ヴェックスは昨シーズンのようにマルチキルを繋ぐために必要なダメージを出せていません。そこで、対機動性メイジとしてプレイする際のダメージを増加させます。
固有スキルの最大スタックが低下、スタックごとの増加割合が上昇、スタックの減少率を調整。
ウーコンはトップレーンで私たちが想定したほど活躍できておらず、現在の状態は試合終盤に少し偏っています。そこでこのパッチでは、固有スキルに調整を行い、試合序盤のパワーを少し強化します。ジャングラーとしてキャンプと戦っている際には、固有スキルが定期的に最大スタックに到達していますが、レーン戦でチャンピオンを相手にした際には、そのポテンシャルを十分に活かせていません。この調整によって、レーン戦で固有スキルをもっと活用できるようになり、ジャングルのパフォーマンスも少し向上するでしょう。
Eの「呪い」を受けた敵への追加ダメージが低下。Rの「霧の乙女」の物理防御と魔法防御が増加、範囲ダメージを50%低下させないように、回避とのインタラクションのバグ修正。
現在、「霧の乙女」は一部のチャンピオンに対して耐久力が高すぎて、他のチャンピオンに対しては耐久力が低すぎます。今回の調整の狙いは、「霧の乙女」との対戦時の経験をより一貫したものにしつつ、現在は少しだけ一線を超えてしまっている、ヨリックの全体的なパワーを低下させることにあります。
Wのダメージが減少。
トップレーンを圧倒しているザックですが、ジャングラーのパワーは比較的にまだ健全な状態となっています。そこで、トップレーンのみを対象とした弱体化を行います。トップレーンザックはWを最初に最大化しますが、ジャングルザックはEを最初に最大化するので、Wのスキルレベルごとの反映率を低下させてトップのパワーを低下させつつ、ジャングルのパワーへの影響は最小限に抑えます(序盤のジャングルクリア用にスキルレベル1で小規模な強化を行います)。
このパッチでは「至点のソリ」が弱体化されますが(詳細は後述)、「至点のソリ」を極上のタンクサポートアイテムの王座から陥落させるためには、単に「至点のソリ」を弱体化するだけでは差を埋められません。そこで、「セレスティアル オポジション」のパワーを少し増加させます。エンチャンターにとって圧倒的な存在にはなって欲しくないので、主に近接チャンピオンへの火力を対象とします。
前回の調整のフォローアップとして、サポートアイテムのパワースパイクを少し遅らせて、終盤のスケーリングのパワーを高める調整を続けますが、これらのスケーリングの調整でそれが可能になるでしょう。全体的には、これらの調整でほとんどのエンチャンターにとってパワーが少しだけプラスになることを願っています。
現在、「フローズン ハート」はゲーム内で最も多くビルドされているタンクアイテムです。特定のダメージタイプの、特定の固有のスタイルを妨害することに焦点を当てたニッチなアイテムとしては、このアイテムは強すぎます。汎用的なタンクアイテムというよりは、特定のカウンターとしての有用性を維持したいので、「フローズン ハート」のより汎用的な強さを弱体化させます。
現在、「心の鋼」はそれなりの体力反映率が用意されていたり、このアイテムが想定するゲームプレイパターンに簡単にアクセスできるにもかかわらず、多くのチャンピオンにとって購入するメリットが見い出せません。このパッチでは、試合の序盤に影響を及ぼさない範囲でアイテムの反映率を強化することで、プレイヤーが敵を通常攻撃で叩きまくるというファンタジーを楽しめるようにします。(注:パッチ14.5のツールチップには、この変更は反映されていませんが、パッチ14.6では修正される予定です)
現在、「至点のソリ」は最高のタンクサポートアイテムアップグレードとして他を寄せ付けない状態で直滑降を続けており、「セレスティアル オポジション」を大きく引き離しています。このアイテムが他の選択肢と足並みを揃えられるように、そのパワーを低下させる必要があるようです。
今回の調整の狙いは、このアイテムのメインチャンピオンとのシナジー効果を高めることにあります。この調整が、そのチャンピオンたちにとって正しい方向へ進むことでしょう。(注:この変更はすでにパッチ14.4で実装されていました)
パッチ14.1のデータに基づくと、「サンファイア イージス」は強すぎる状態だったので、パワーを低下させる必要がありました。しかし、変更後の状況が落ち着いてきた現在は、これらの弱体化は必要なかったことが明白になったので、元に戻します。
いくつかのAPアサシンアイテムは調整が上手くいっておらず、どのAPアサシンをプレイしているかにかかわらず、高スキル帯のプレイヤーがほぼ常に同じアイテムを購入する状態となっています。以下の3つのアイテムのパワーレベルの差を縮めることで、選択の意義が少し高まることを願っています。
今回のランダムミッドの調整では、新たなアイテムシステム内におけるタンクの立ち位置を示すデータが明確になってきたので、しばらく調整を行っていなかったタンクに新たな命を吹き込みます。また、カミールとナフィーリのスキルヘイストを増加させて、試合中にスキルを使う機会を増やすことで、プレイヤーにとってより扱いやすいキャラクターにします。
弱体化に関しては、パッチ14.4にてサモナーズリフト向けに行った調整のはずが、一部のチャンピオンがランダムミッドでは一線を少々超えてしまったので、調整のフォローアップを行います。このパッチでは、ザックに(サモナーズリフト向けの調整に加えて)ランダムミッド専用の小規模な弱体化を行います。またイラオイには、前回のパッチの「サンダード スカイ」とEの調整にも耐えていたことから、体力回復効果にさらなる弱体化を行っています。
前回のパッチノートでお伝えしたように、オレリオン・ソル、ダリウス、グレイブス、モルガナ、ミス・フォーチュン、イレリアの磁気スキンが登場するイベントクロマ「絢爛」は、このパッチのイベントショップで入手可能になりますので、ぜひチェックしてみてください!
今回のパッチで、以下のクロマが公開されます。