恐るべき影の魔術の卓越した使い手であるシエダ・ケイン。彼は己の真の運命――いつの日か自分が「影の一団」を率い、アイオニアが覇権を握る新時代を拓く、という未来のために戦っている。彼が手にする、自我を持つダーキンの武器「ラースト」はケインの心身を着実に侵しつつあるが、彼がそれを気に留める様子はない。あり得る結末はただ二つ――ケインが強い意志で武器をねじ伏せるか、邪悪な武器に完全に乗っ取られ、ルーンテラを滅亡の道へと誘う扉を開くかだ。
ケインは狡猾で貪欲な悪夢のような存在であり、敵の体を、自身の目的を達するための乗り物程度にしか考えていない。この“無情の影”のアルティメットスキルはもちろん恐ろしいが、もっとも恐れるべきは、サモナーズリフトに存在するあらゆる壁から突然飛び出すことできるという点だ。
ケインは試合中にチャンピオンクラスを変更できるLoLで唯一のチャンピオンだ。敵チームに耐久力の低いキャリーが育っているなら、遠隔攻撃の敵を集中的に攻撃する影の暗殺者になればいい。味方チームがタンキーな前衛を必要としているなら、ダーキンのラーストがその役目を果たしてくれる。
ケインとラーストは「腹を空かせた少年」だと考えてほしい。レーンをギャンクして敵チャンピオンにダメージを与え、彼ら二人の飢えを満たしてやる必要があるのだ。変身するまでに時間がかかり過ぎれば、試合中盤の戦いに出遅れてしまう。
ケインの二つの進化形態には、それぞれに長所と短所がある。ダーキンの行動妨害スキルは予備動作が大きく、加えて敵の後衛に飛びつきにくい。一方の影の暗殺者は継続火力がとても低く、例えばスタンのような、敵を行動不能にする妨害スキルを持たない。敵のチーム構成をよく観察して、賢く選択しよう。
真影侵壊は一部の機動力の高いチャンピオンに対して面白い使い方が可能だ。敵チームのシェンがアルティメットスキルでボットレーンに向かうのを見かけたら、接近して侵入し、一緒に仲良く飛んでいこう。