レク=サイに野性を取り戻せ

Gentleman Gustaf, Riot Sotereによる

今回はリーグ・オブ・レジェンドの住民である“陸ザメ”――レク=サイについてお話します。この“地底の恐怖”はリリース直後から好評を受け、瞬く間にプロシーンでも欠かせない存在となりました。以来、私たちは彼女のスキルセットからパワーを削ぎ落とし続けてきましたが、レク=サイがプロシーンを捻じ曲げてしまうようなことがなくなる頃には、個性と呼べるものもほぼ無くなってしまったのです。“彼女をどういう存在にしたいのか”ということを深く考え、それに沿ったスキル調整を行う時間が私たちには必要でした。そうして出した結論は――レク=サイには“獰猛な捕食者”になってもらおう、というものでした。


獰猛な捕食者か、頼れる相棒か?

追っている獲物を恐怖で震え上がらせる――それが獰猛な捕食者、レク=サイのあるべき姿です。しかし現状の彼女はむしろ、“チームのためにお膳立てをするヴァンガード”で、彼女に与えられたテーマとはかけ離れた役目を果たしています。

マップを自由に駆け回り、安全で、かつ安定したパフォーマンスを発揮できるレク=サイは、ソロキューにおいて少しでも“使える”と言える性能であった場合、他の追随を許さないほどにプロシーンを支配してしまいます。試合序盤ではそのトンネルによって高いプレッシャーを誇り、レベル6になるとそれは “マップ支配力”へとさらに格上げされてしまいます。そして試合が小競り合いや集団戦が行われる段階まで進行すると、移動スキルと堅実な行動妨害を持つ彼女は、信頼できるイニシエーターと化すのです。

私たちはレク=サイには高いポテンシャルが秘められていると思っています。今回のアップデートでは、彼女の捕食動物としての本能を倍増させます。獰猛なハンターとしての風格を引き出すために必要不可欠なのは、彼女自身が与える脅威であり、彼女に追随する他のチャンピオンによる脅威ではありません。つまり、レク=サイは優位に立っている時はより高いダメージを叩きだせるようになり、遅れを取っている時はその信頼性が低下するようになります。


一新されたアルティメットスキル

彼女の信頼性を削るための一番の方法は、やはりマップに対する強力なプレッシャーを抑えることでしょう。彼女のアルティメットはマップ全体を脅かすことができるため、その脅威を少しばかり緩和する必要があります。そこで、この“地底の恐怖”には新しいアルティメットスキルを用意しました。これにより彼女はマップ全体に対するプレッシャーを失う代わりに、集団戦で与えられるインパクトが向上します。

  • R - ヴォイドラッシュ(クリックで展開)

    敵チャンピオンにダメージを与えると、そのチャンピオンを獲物として5秒間マークする。その間にRを発動すると、彼女は恐ろしい叫び声をあげてから地中に潜伏して、マークした獲物を追いかける。その後しばらくしてから地中から飛び出し、物理ダメージと対象の減少体力に応じたダメージを与える。この一連の動きが敵に止められることはない。

    新しいアルティメットスキルは、これまでに見られた“硬さを利用したゴリ押し”ではない、より“ダイバー”らしい方法で相手の後衛に襲い掛かることを可能にします。発動後、レク=サイは、ターゲット――ダメージを与えたばかりの相手に限りますが――に飛び掛かり、命中時にダメージを与えます。


トンネル掘りの名人

アルティメットスキル以外に目を向けると、レク=サイには多くの無個性な強みとシンプルな戦闘パターンが備わっていることがわかります――彼女が戦闘ですることと言えば、潜って、ノックアップして、また潜れるようになるまで殴り続けるだけです。私たちは彼女の強さをより特徴づけることで、その戦いをよりダイナミックなものにしたいと考えました。特に、レク=サイの範囲行動妨害による巻き添えは減らす必要があります。今後レク=サイは、地上に飛び出した時に接触した敵すべてをノックアップするのではなく、一番近くにいる対象だけをノックアップするようになります。ある特定のターゲットを狙いたい場合は、その対象に通常攻撃を行うことで、優先してノックアップすることができます。

ダメージ性能が向上し、行動妨害能力が低下したことで、レク=サイは以前よりもダメージ寄りのビルドをすることになるでしょう。とはいえ、おちおち集団戦にも参加できないようなサメにはなってほしくはありません。そのための救済措置として、彼女の2つの特徴的な能力――トンネルを使った移動と自動回復能力を強化しました。

一皮むけたレク=サイはこれまでよりも早くトンネルを再使用できるようになり、集団戦への突入、そして離脱をより安定して行えるようになります。さらに戦地へ舞い戻るのに十分な体力を確保できるよう、彼女の固有スキルでもある「フューリー」の生成速度をかなり速め、回復能力を上げてすぐに戦線に復帰できるようにもしました。

全体的には、これら調整によってレク=サイの脅威が増す一方、劣勢に追い込まれた際には以前のような安定したパフォーマンスが発揮できないようになるはずです。皆さんの元に新たな彼女が現れたとき、そこにいるのは“血の匂いをたどって獲物を追い詰めるサメ”であって、決して“LoL海の”…いえ、“LoL大陸の支配者”でないことを願っています。


2 years ago


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