スキルアップデート:アジール

Gentleman Gustafによる

アジールはバランス調整の“地雷原”だったと言っても過言ではありません。変更を行うたびにこのシュリーマの皇帝は、慣れていないプレイヤーが扱うには操作が難しすぎるか、ベテランプレイヤーが使うと手が付けられないほど強いかの、どちらかの状態になることが常でした。あらゆるスキルレベルのプレイヤーが扱えるように、私たちはその中間のバランスを模索し続けてきましたが、最終的にはミッドレーンのバランスを壊すことがないように、「完璧に使いこなせなければかなり弱い」というチャンピオンで妥協せざるを得ませんでした。


皇帝の新たな弱点

以前のアジールには“スキ”と呼べるような弱点がほぼありませんでした。ほとんどの遠隔攻撃チャンピオンは耐久力や機動力が低いので、敵に接近戦を挑まれると窮地に追い込まれてしまいます。しかしアジールは攻撃射程が長いだけでなく、敵から逃げるための機動力と、自らを守るためのシールドも持ち合わせていました。さらに、「皇帝の分砂嶺」によって相手の行動を制限できるため、敵を寄せ付けなくすることさえも可能でした。

結局のところ、アジールはすべてのことを少しずつこなせる器用貧乏ではなく、すべてを高いレベルでこなす万能チャンピオンだったのです。私たちはアジールならではのユニークなスキルを取り上げてしまいたくはありませんが、特定の状況においては彼を弱体化する必要があります。つまり、世界最高のアジールプレイヤーであってもつけ入る“スキ”が存在するのが、バランスの取れたアジールだということです。


皇帝と砂塵兵

では、アジールは一体どうあるべきなのでしょうか?――彼は歴史あるシュリーマの皇帝であり、配下の槍兵たちを画面内で縦横無尽に動かします。もしあなたが兵士の攻撃射程内で戦えば、アジールはあなたを串刺しにし、“シュリーマ・シャッフル”で仲間のもとへと連れ去ってしまうでしょう。

ですがもし兵士の攻撃があなたに届かないのであれば、アジールは大きな脅威とはなりません。あなたが兵士から離れた位置で攻撃できるなら、彼の攻撃射程では反撃できません。あなたがアジールの懐に入ることに成功し、砂塵兵から離れることができたなら、アジールにはあなたを倒すためのダメージがありません。


陛下、お声が届いていません

この理想を実現するには、アジールが敵にとって脅威となる距離を抑える必要がありました。結果として、兵士が戦闘状態を維持できる範囲を少しだけ小さくしています。その代わりに、兵士が与えるダメージは全体的に増え、同時に3体召喚できれば、さらにその力が増すようになりました!

  • W - 目覚めよ

さらに、アジールが砂塵兵を移動させられる距離を短くします。今まで通り砂塵兵を利用して敵から逃げたり、手頃な獲物に襲いかかることは可能ですが、あまり遠くまでは移動できなくなります。

  • Q - 征服の勅命

分断して征服せよ

集団戦で安定してダメージを与えられることを考えれば、彼の持続的な集団戦コントロール能力は高すぎます。アルティメットスキルを巧みに使って戦闘を仕掛けたり、飛び込んでくる敵を砂塵兵たちの壁で押し返せるのは素晴らしいことですが、その壁を放置しておくだけで3秒間誰も近づくことができないというのはやりすぎです。アルティメットスキルの静的なゾーニングパワーを少し低下させて、もっと瞬間的な力の発露となるようにします。

  • R - 皇帝の分砂嶺

移りゆく力

最後に、アジールが持つ中でも特に強力なパワーにメスを入れます。より安定的にシールドを使えるようにする(敵チャンピオンにぶつかった後ではなく、詠唱した時点で獲得する)代わりに、持続時間を大きく短縮します。また、E - 流砂の衝撃で敵チャンピオンにぶつかると、即座に新たな砂塵兵がチャージされます。

  • E - 流砂の衝撃

このアップデートでアジールはどう変わるのでしょうか?――全体として、アジールが脅威となるには以前よりも敵に近づく必要が生まれ、それによって範囲攻撃やポークによるダメージを受けやすくなります。彼はライズやカシオペアと違ってダメージに耐えるための継続的な回復能力やシールドを持たないことから、自身の一対一の強みを活かすには、有利な位置取りや敵の重要なスキルを無駄打ちさせる動きが重要になります。ただし、これらのチャンピオンと比べれば、アジールは集団戦のイニシエート能力や機動性、ポーク性能がはるかに優れています。アジールを使いこなすには、アーティラリーチャンピオン(ヴェル=コズやジグスなど)との距離を詰めたり、ダイブしてくる敵チャンピオンに対して引き撃ちをする必要はありますが、もし敵との距離を保ち、かつ砂塵兵で取り囲むことができたなら、非常に手強いチャンピオンとなるでしょう。


1 year ago


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