まもなく導入される賞金システムへの変更について

※この記事は2019年3月14日(太平洋標準時)に NAボードに投稿されたポスト の翻訳です。


皆さん、こんにちは!Jattです。パッチ9.6では賞金システムにいくつかの変更が行われます。賞金システムに関して少し混乱が生じているようなので、このシステムの基本方針と現在起こっていることについて説明します。最初に既存のシステムの仕組みを説明してから、変更される内容を紹介し、最後に賞金システムの存在意義についてお話しします。


賞金ルール(プレシーズン~現在)

昨年冬のプレシーズン以降、賞金を決定する要素が以下の4つになりました。

  • 基本チャンピオンキルゴールド
    • -- 通常は300ゴールドですが、連続でデスすると減少します

  • 連続チャンピオンキルゴールド
    • -- 2キル時点で150ゴールド、3キル時点で300ゴールドになり、その後は1キル増加するごとに100ゴールドずつ増加していきます(連続キルは1キルあたりおよそ100ゴールドの価値)

  • CSゴールド(ファームによる大きなゴールド差を賞金に反映させるためのもの)
    • -- これは複雑なのですが、基本的には自身の最後のデス以降に、敵チームの平均よりも“かなり大量の”ゴールド差をファームで築いた場合に、自身に賞金がかかるというものです。
    • -- 敵チームの平均は、自身の最後のデス以降に、敵チームがモンスターとミニオンから獲得したゴールドの合計を4で割って算出します。(4で割る理由は、ゴールド獲得源がトップ、ミッド、ボット、ジャングルの4つだからです)
    • -- CS賞金は、敵チームの平均に対するゴールド差が+100ゴールドを超えた時点で初めて掛けられます。開始時の賞金額は50ゴールドで、そこからゴールド差が+150ゴールドつくごとに賞金額が50ゴールドずつ増加していきます。

  • チーム全体の賞金減額(負けているチームが対象)
    • -- これについては具体的に説明されていなかったため、混乱を生む大きな原因となっていました。チームが負けている場合は、そのチームにかけられる連続キルゴールドとCSゴールドによる賞金が減額されます。チームの負け幅が大きいほど、賞金の減額幅が増加します。
    • -- これは負けているチームの逆転を後押しするためのもので、「敵チームに追いつくためにCSを頑張ってるだけなのに…」や「自分は5-0でもチームメイトがフィードしまくってるんだけど?」といった状況で、さらに不利になることを避けるためのものです。計算式は以下のとおりです。
      • -- チームゴールド差が3%以上になると適用が開始され、最初は負けているチームのチャンピオンにかかる賞金が通常の80%に減額されます。この減額率はゴールド差が8%になるまで一定の傾きで増加していき、ゴールド差が8%の時点で賞金が通常の60%に減額されます。その後、ゴールド差が24%に到達するまで一定の傾き(※ただしゴールド差8%までとは異なる傾き)で増加していき、ゴールド差が24%の時点で通常の20%に減額されます。これが減額の下限となり、これ以上賞金が減額されることはありません。

次にパッチ9.6で行われる変更を見てみましょう。


アップデート後の賞金ルール(9.6以降)

CS賞金がおよそ25%減少し、サポートアイテムによるゴールドが考慮されるように

  • ナーフ :: CS賞金が約25%減少(150ゴールド差ごとに賞金50ゴールド >>> 200ゴールド差ごとに賞金50ゴールド)
  • NEW :: ゴールド差がなくなるとCS賞金が減少
  • NEW :: サポートアイテムによるゴールドが賞金に考慮されるように
  • チーム平均 :: CSゴールドにサポートアイテムによる獲得ゴールドも追加して、4ではなく4.3で割って算出します(一つ上の変更およびこの変更が賞金額に与える影響は小さいものの、システムの精度が若干高まります)

プロの試合ではCS賞金が発生する機会が多くがあります。プロプレイヤーはADCにより多くのリソースをつぎ込むため、ADCがミニオン/モンスターから大量のゴールドを獲得し、結果としてCS賞金が発生するほどのゴールド差を築くことが多いためです。具体的な例を挙げると、パッチ9.4ではミニオン/モンスターからの獲得ゴールドで敵チームの平均に2200ゴールド以上の差を築くと、+700ゴールドのCS賞金(スコアボードの表示は「賞金+基本キルゴールド」なので、大抵は1000ゴールドと表示されます)が発生していました。パッチ9.6の変更後は、同額のCS賞金が発生するのは、ゴールド差が敵チームの平均より2900ゴールド以上となってからです。



賞金スコアボードの表示方法

  • 基本値 :: スコアボードとチャット欄で表示する際は基本キルゴールドの300ゴールドを含まないようになります
  • ファーストブラッド :: ファーストブラッドがまだ発生していない場合、ファーストブラッドのゴールドは表示される賞金額に含まれなくなります

パッチ9.6以降は、スコアボードの賞金表示が「基本キルゴールド+賞金ゴールド」ではなく、「賞金ゴールド」のみとなります。スコアボードに+450ゴールドと表示していたことは間違いでした。そのせいで、多くのプレイヤーはデスすると300キルゴールドに追加で+450ゴールドを与えると思ってしまったからです。実際には「300キルゴールド+150ゴールド」でしかなく、そもそもこの+150ゴールドが気にするほどのものかどうかについても議論の余地があるでしょう(たとえば、25分時点でのミニオンウェーブ1つで195ゴールド獲得できます)。したがって、+150ゴールドと表示する方がより正確な判断が可能になるはずだと考えを改めました。

また、ファーストブラッドのゴールドも賞金ゴールドに含まれていたため、最序盤に150ゴールドの賞金がかけられたプレイヤーの横には550ゴールドと表示されていました!これは心理的に大きな影響があります。こうしたケースでも、9.6での変更後は単に+150ゴールドとして表示されるようになります。



CS賞金が存在する理由

最後にCS賞金の意義について少しだけ触れておきます。

LoLで優位を築く最善の方法は、これまでずっとCSでした。なぜなら、ファームしているだけならスノーボール対策システムを発動させずにゴールド差を築けるからです。結果として、高ティア帯のプレイヤーほどCSでより多くのゴールドを獲得するようになり、リスクを取ることのメリットが低下していました。キルを狙えば大きなリスクを冒す必要があるだけでなく、キルに成功しても自身にかけられる賞金が増加してしまうからです。

本来、賞金は敵チームの強力なメンバーや中心となっているメンバーをキルしたことを報いるために存在するもので、それは必ずしも最多キルを獲得しているメンバーとは限りません。たとえばプロの試合では、チームは大量のCSをキャリーに集めます。CS賞金を導入すれば、各メンバーのパワーをより正確に算定できるようになるのです。

スノーボールに関しては、ある程度はいいことだと思っています。上手くプレイして、そのリードを活かしてキャリーできたのであれば、相応のメリットを得られるべきです。 ただし、ヘマをしたり、相手にアウトプレイされた(意表を突くような素晴らしいプレイで負かされた)なら、そのスノーボール効果は(すべてではないものの)ある程度抑えられるべきです。というのも、相手も上手くプレイしたことに対して相応の見返りを得られるべきですので(これがいわゆるスノーボール対策システムです)。スノーボール対策システムが十分でなかった頃のLoLを思い出せば、スノーボールが手に負えない試合がどんなものであったかは説明するまでもないでしょう――最初の集団戦で試合が決まっていました。

プレシーズン中にタワープレートが導入されたことや、最初のドレイクの報酬が大きくなったことで、スノーボールできる可能性が増加していたため、同時に逆転できる可能性も増加させたいと考えました。CS賞金の導入によってスノーボール発生率の高まりを抑えられるようになり、キルとファームの両方の優位を賞金要素に組み込むことで両者のバランスをより均等にすることができました。とはいえ、積極的に調整が行われていたことからもわかるように、「上手く機能しない」状況が発生していたことも事実です。パッチ9.6で行う計算式の調整およびゲーム内の表示方法の変更を行うことで、CS賞金システムはより健全に感じられるようになるはずです。

今回の投稿で賞金システムの仕組みとCS賞金の重要性が明確になることを願っています。お読みくださり、ありがとうございました。皆さんのご意見をお待ちしています!


1 week ago