Riot Pls: ダイナミックキュー、サンドボックス、2016年のLoL

Banksy, ScuttleChris, newzerozerooneによる

みなさん、こんにちは!

LoLのリードプロデューサー、Newzerozeroone、ScuttleChris、Banksyがリーグ・オブ・レジェンドの今後について語ります。

概要:Riot Plsはリーグ・オブ・レジェンドの将来について語り、その過程で私たちが学んだ教訓を皆さんと共有する実験的な試みです。初回分はこちらで読むことができます。


ビジョン

この6年余りの間、私たちが指針としてきた核となる哲学がいくつか存在します。たとえば私たちは、LoLの最たる強みは競技性にあり、それは信頼できる人たちとプレイすることでより確固としたものになると信じています。また、私たちの使命は、LoLを可能な限り最高の状態に維持することであると信じています。それはゲームをマスターするうえで尽きることのない奥の深さを維持することであり、様々な表現の手段を提供することであり、このゲームへの共通の愛を通じてプレイヤー同士を結び付けることでもあります。

私たちはずっとこれらの哲学や使命を信じており、私たちのビジョン――つまりLoLに対して私たちが持つ非常に長期的な目標――がいかに進化してきたかについてお話をしたいと考えていました。

私たちはリーグ・オブ・レジェンドを世代を越えて続く世界的なスポーツにしたいと考えています。これは単にLCS(またはLCK、CBLoL、NACSなどなど…)のみについて話をしているわけではなく、LoLを、競技性の高い趣味、娯楽、または何年にも渡ってあなたと共にあり続けるアクティビティといった、人生の一部として捉えているということです。バスケットボールや野球、サッカーなどと同じように、人がスポーツとしてLoLをプレイしながら成長する姿を想像してみてください。公園でフリースローの練習をして、体育館で試合を楽しみ、レクリエーション大会でまた新たな友達と知り合い、好きなプロチームの熱狂的なファンになり、そしてプロとして世界大会の舞台に立つ(それがあなたの望む道ならば)……あらゆるレベルのプレイにおいて競技性のある充実した体験を提供し、LoLというスポーツへの愛を育むこと、それが私たちの究極の目標です。今はまだ遠い道のりですが、皆さんの助けがあれば可能だと考えています。

このビジョンは、私たちがそれ以外のすべてを諦めなければならないというものではありません。単に私たちが推し進めるべき、長期的な理想を提示するだけです。私たちはLoLを真のチームスポーツに成長させたいと考えていますが、その過程では時に痛みが伴います。開発の優先順位を考える上で、私たちは自分たちの心に正直に、何を優先すべきでないかという難しい決断を迫られました。それがドミニオンを廃止した理由の一つであり、私たちがダイナミックキューで考えていた当初の狙いの一つでもあります(ソロ / デュオキューからの移行にもたついた理由でもあります)。これらの難しさを理解したうえでもなお、私たちはこのビジョンを信じており、それを実現するためのアイデアについて、皆さんの声に喜んで耳を傾けたいと考えています。

私たちが現在進行中の作業についてもっと楽に話せるようになれば、Riot Plsの内容は、リリースされた(またはリリースを取りやめた)機能に関する話から、このビジョンを追う過程で私たちが得た教訓についての話へと変わっていくでしょう。今のところは、まず以下のことについてお話しします。


サンドボックス(トレーニングモード)

サンドボックスモードの可能性を完全に排除してしまったことは間違いでした。私たちは当初、トレーニングモードは新規プレイヤーが参入する際の壁をさらに高めてしまうと考えていましたが、その考えは多くの人たちから真っ当な批判を受けました。皆さんの情熱的なフィードバックと筋の通った考え方、さらにLoLをグローバルなスポーツにするというビジョンを踏まえたうえでの内部的な議論の結果、そうした懸念は、“もし私たちがきちんと仕事をしなければ現実となり得る”ものであるに過ぎないのだということが明白になりました。また、あらゆるレベルにおいて競技性の高い体験を提供するということは、あらゆるレベルにおいて正しいトレーニングツールを提供すべきということも意味します。

とはいえ、アイデアを受け入れるつもりがあるからといって、すぐにそれが私たちの最優先事項になるわけではありません。この機能の開発を担当する内部チームは、当分の間他のプロジェクトに携わる予定なので、いくら私たちがやりたいと言っても、そしていつかやるつもりではあっても、今はそれ以上のことは何も言えないのです。私たちがいかにして目標を実現していくかという議論において、皆さんからのフィードバックは常に重要な位置を占めていますので、「近日中に!」とはお約束できないものの、私たちは問題をキャンセルしたまま放置したくはありませんでした。まだまだ不透明ですが、サンドボックスモードの作業が開始された暁には、皆さんにお知らせします。

(注: 私たちが言うサンドボックスモードとは、プレイヤーが基本的なスキルを練習できるトレーニングモードのことであり、"ゲームを好きなように改変して遊べる"サンドボックスモードのことではありません)


ダイナミックキュー

プラチナランクを維持するために、プレイヤーの皆さんが友達と5人でゲーミングハウスを借りて住みこむところまでは期待していませんが、私たちは他のチームスポーツと同様に、競技を通してレベルアップしていくゲームモードを提供したいとは考えています。それは、リーダーシップ、協力、そしてもちろん、純粋にスキルを通してです。あらゆるアスリートはこれらの特性を異なる基準で有していますが、彼らは本質的にそれを理解し、そこに価値を見出しています。ダイナミックキューをリリースする以前は、バランスの良い素晴らしいチームプレイを自然に促進するのではなく、純粋なスキルや個人主義的な部分の指標に偏り過ぎていると感じていました。

競技担当チームが最新のアップデートを実施した際、多くのプレイヤーが「ソロキューなし」というポイントに注目し、私たちが意図的に曖昧な表現をすることで難しい議論から逃げているのではないかという印象を与えてしまったかと思います。実際には、ダイナミックキューに何か致命的な問題があって、何が足りないのかを見つけるためにソロキューに的を絞ったという訳ではありません。当初の発表でソロキューを約束したのは私たちの拙速で、それは未だに自分達でもよく分からない反射的な対応でした。私たちが本件について何も言わなかったことで(いくつかのコミュニケーションの行き違いを除いて)、さらに疑念が高まることになりました。

ここで、この件について詳しくお話をしたいと思います。ダイナミックキューは、一部のプレイヤーの個人スキル評価を低めることになっており、それは反復的な改善によって解決できるものではないということを私たちは把握しています。そこには哲学的な意味での違いがあります。しかし、反復的な改善で解決できるものもたくさんあります。現時点での3つの最優先事項は、パーティに対するソロプレイヤーのゲーム体験を改善すること、待ち時間を短縮すること、そしてポジション選択をスムーズにすることです。理想的(かつ楽観的)には、これらの数字を適切に割り出せば第2のランク戦は不必要になりますが、今のところ実現できていません。現時点では、ダイナミックキューの安定性と健全性を優先しています。ランク戦を2つにすれば、プレイヤーが分散して待ち時間に大きな影響を与えてしまうこともあり、安易に実行すべき決断ではありません。

哲学的な立場から明確にしておきますが、リーグ・オブ・レジェンドの全体的な健全性と競技性を示すものとしては、私たちはソロキューやデュオキューよりもダイナミックキューの方がそれに近いと考えています。“これかこれ以外”というような二元的な状況を示唆して言っているのではありません。個人のパフォーマンスを測る(およびアピールする)手段を欲しているプレイヤーに対して十分な対応ができていないことを私たちは理解しているというのと同じ意味での信念です。ダイナミックキューの安定化を完了し、次に何を優先すべきかについてより深い理解を形成する最中も、この議論は続けられるでしょう。


2016年以降

2009年にLoLをリリースした時点では、私たちは自分たちがプレイしたいゲームを作ることに集中していて、その後は、オンライン状態を維持し、正しく機能させることに集中していました。それ以降はゲームの成長に自分たちがついていくことにほとんどの時間が費やされました(この話は過去に何度もしましたね)。正直に言うと、技術的な不足(デザインの不足、アートの不足、システムの不足等々)がなくなることは決してありません。なぜなら私たちは進化や向上を目指す努力をやめるつもりが一切無いからです。とは言え、ここ数年は多くの成果をあげることができました(時に問題があったとしても)。2016年は、いよいよ私たちが再設計した土台を基にして、真に意味のある一歩を踏み出すことができる年です。

アップデートクライアントのアルファテストであっても、バックエンドのシステム改善(NAサイト)であっても、クラブやモバイルアプリを提供することであっても、シーズン半ばのアップデートの作業を熱心に行うのであっても、私たちはLoLを世代を越える世界的なスポーツに進化させるために、常に貪欲であり続けます。その実現のための道を、皆さんと共に歩んでいけることを願っています。

第3四半期には、また長文でお会いすることになるでしょう。

Banksy、ScuttleChris、newzerozeroone


3 years ago

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