ルーンの再構築:新たなルーンによる影響

RiotWrekzによる

皆さん、こんにちは!これまでに何度かお知らせしてきたように、今年のプレシーズンにルーンとマスタリーのシステムが大きく変わります。前回は異なるパス(経路)のルーンを組み合わせて自分に合ったプレイスタイルを作り出す方法についてお話ししました。

今回の開発者ブログは、これまでとはやや趣向が異なります。このプロジェクトを発表して以来、皆さんからたくさんのご意見やフィードバックが寄せられていますが、それらに対する開発チームの回答は様々な場所に分散してしまっています。そこで今回は、よく聞かれる質問への回答をまとめて共有しようと思います。


基礎ステータス

もっとも多く寄せられた質問の一つに、「現在のようにルーンで基礎ステータスが強化されなくなった場合、自分が使っているチャンピオンのプレイ感覚が変わってしまうのではないか?」というものがありました。

これはとても重要な質問であり、私たちが長らく苦闘している問題でもあります。初期ステータスは頻繁に行うアクションの効果やプレイ感覚に大きな影響を与えます。序盤のゲームプレイは簡単なものではありません。どのチャンピオンも最初はミニオンを一発で吹き飛ばせるようなダメージを持っていないので、限られたダメージ、低い攻撃速度、少ないマナを最大限に活かしてラストヒットを狙うことになります。この問題の特効薬と呼べるものはありませんが複数の方法を組み合わせることで、これまでのような序盤のパワーやプレイ感覚を再現できると考えています。

まず最初に、私たちはチャンピオンの基礎ステータスを直接変更するつもりです。全チャンピオンのそれぞれのスキルセットを考慮して、1体1体独自に作成した攻撃ブーストを用意します。たとえばトリンダメア、マスター・イーやヤスオなら攻撃速度、アーリなら初期魔力のブーストが考えられます。この攻撃ステータスはあるチャンピオンの場合は一つに集中させ、別のチャンピオンでは複数に分散させるなど、全チャンピオンが重要なステータスをブーストできるように、個別に作り上げた専用パッケージを用意するつもりです。

基礎ステータスを変化させる内部テストでは、ほとんどのチャンピオンのプレイ感覚が向上しました。ただし中には、一部のステータスだけを集中して伸ばした特殊なビルドを選択したいチャンピオンも存在します。そのようなチャンピオンには、ステータスを中心とする新たなルーンを選択肢として用意する予定です。その種のルーンはこれまでにもいくつか紹介していますが、今後もさらに追加されます。


実験的な初期アイテム「ドランダガー」 攻撃速度+12%、体力+60、通常攻撃命中時に体力2回復、ミニオンへの追加ダメージ+5

さらに、幅広くステータスを上昇させる初期アイテムの追加を検討しています。現在の初期アイテムは種類がかなり限られているので拡張の余地が十分にあり、この計画はまだ始まったばかりにもかかわらず、すでにかなり良いものが出来上がってきています。上に紹介しているアイテムは現在テスト中でまだまだ開発中のものですが、攻撃速度を中心とした実験的な初期アイテムの一つです。


ステータス中心のルーン

「現在のプレゲームシステムと同じように特定のステータスを強化できるのか?」という質問も多く寄せられていますが、これらの要望に応えるルーンを開発中です。ステータスには以下のようなものが含まれます(ただし、これだけには限りません)。

  • 物理防御/魔法防御
  • 体力
  • 体力自動回復
  • 攻撃速度
  • クールダウン短縮
  • 攻撃力/魔力(アダプティブ
  • マナ
  • 移動速度

全ステータスが強化の対象となるわけではありません。たとえば、死亡待機時間(デスタイマー)を短縮するルーンは復活させません。ステータス強化を復活させるにあたって“面白いひねり”を加えようと考えています。たとえば「オーバーチャージャー」はレベルの上昇とともにクールダウン短縮が増加しますが、それに加えて最大値を超えるクールダウン短縮は攻撃力や魔力に変換できます。こういったさらなる追加効果によって、ステータスの新たな使い方を考えられるようになり、これまでにはなかったアイテムビルドの可能性が開けてくるでしょう

私たちは皆さんからのフィードバックを読み、それを開発に反映しています。現在テストしている新しいルーンの多くは、皆さんからのフィードバックがあってこそ生み出されたものです。


実験的な試み

「新システムでも実験的なルーン構成のページを作れるのか?もし作れるなら、それはどういったものになるのか?」という質問も多く寄せられています。

このようなビルドの多くは特定のステータスに特化しています。クールダウン短縮や攻撃速度、移動速度が頻繁に話題に上り、様々なチャンピオンの“オフメタ(主流ではない)”ビルドの話が議論されています。先ほどお話ししたように、ステータス特化の選択肢を用意するために、新たなルーンを開発中です。また、ステータスと組み合わせることでユニークなシナジーを生み出す“創造性豊かな実験的試み”にもシステムが対応できる新たな手段も用意しています。さらにサブパス(副経路)では2つのルーンが利用できるため、多様なビルドやルーンの組み合わせを幅広く試すことができるようになるでしょう。

アダプティブ”というキーワードは、多様なビルドを可能にする新しいツールです。アダプティブのステータス増加効果は、あなたのアイテムビルドに応じて自動で攻撃力か魔力のどちらかに適用される(=アダプトする―これが名前の由来です)ことから、攻撃力と魔力の両方のビルドに対応できます。それだけでなく、アイテム構成を工夫すれば、もう一方のステータス増加への切り替え(攻撃力→魔力、魔力→攻撃力)を試合の途中で行なうことも可能なので、序盤の選択肢を創造性豊かに検討できるのです。

新ルーンの多くは創造性に富んだビルドを組めるだけではありません。それ自体が工夫を凝らした使い方が可能なツールとなっています。たとえば、「ストアクレジット」はコストと引き換えに直ちにパワースパイクを作り出せるようになり、「魔法の靴」ではブーツの心配が不要になるため “急ぎ足で”コアアイテムを完成できるようになります。


どれくらいの数に?

フォーラムで頻繁に目にする質問の中に、簡単に答えられるものが一つあります。「いくつのルーンを選択できるのか?」というものですが、試合では6つのルーンが使用可能です。そのうちの4つはメインパス(主経路)から設定するもので、(キーストーンが1つと、それ以外が3つ)サブパスからは2つです。たとえば「精緻」パスから4つ、そして「啓示」パスから2つを選択するという形になります。

全部で5つのパスが存在し、合計でおよそ60のルーンを用意する予定です(注:システムの必要性に応じて、この数は増減する可能性があります)。


バランス調整

ここでバランス調整についても触れないわけにはいきません。バランス調整は関連する範囲の広いトピックです。新たなルーンシステムのバランス調整はまだ始まったばかりですが、検討中の計画についてならお話しできます。

バランス調整は高優先度の課題です。とはいえ、LoLは長い間、現在のルーンとマスタリーを使った基礎システムの上に構築されてきたので、その基礎を再構築するとなると、ある程度は混乱が生じることになるでしょう。将来発生するバランスの問題に備えて――そして、それを軽減できるように――私たちはできる限りの手段を講じるつもりです。そのために、作成する全てのルーンのバランス調整が可能となるように、細心の注意を払う必要があります。個性を破壊することなく、徐々にパワーの増減を調整する方法を探るために、新たなルーンデザインでは十分なテストと検証を行います。皆さんからの反応や質問は、どのようなルーンに皆さんが魅力を感じ、また感じないのかを知るための大きな助けとなっています。バランス調整に関しては、これからもライブバランスチームやプレイテストチームと密にコミュニケーションをとっていきます。最後に、もしチェックをすり抜けるものがあったとしても、ランクシーズンの開始までには変更や修正を行えるように、プレシーズン中に迅速な対応を行う予定です。

バランス調整に関して頻繁に言及されることのひとつはウェーブクリアです。一部のチャンピオンは一定のウェーブクリア能力を確保するために、特別なルーンページを利用しています(通常は後衛ミニオンをクリアするために特定のスロットに魔力ルーンを設定します)。この種の細かな設定を実現するツールが一つ削除されることになるわけですが、その重要性は把握していますので、同じような目的で使える新たなツールを追加するつもりです。とりわけ、そのような特定の能力を確保するために、アダプティブ(攻撃力/魔力)を付与するルーンを選択できるようになるでしょう。さらに、「ミニオンに対して作用するルーン」を導入して、同様のウェーブクリア性能を確保する案もテスト中です。


新たなルーンのバランスを取るといっても、当然すべてを全く同じにするわけではありません。そうではなく、皆さんがいろいろといじってみることになる新たなツールが、フェアでありながらもエキサイティングな、良い試合を生み出せるものとなるように開発していきます。


旧ルーンシステムに対してIPを投資してきたプレイヤーの扱いはどうなりますか?

IPの最大の使い道だったルーンを無料にすると、様々な影響が出てきます。結論から言うと、それらへの対応については、まだ色々と検討している段階です。9月初旬までには詳細を決定するつもりで、公平なシステム移行だと感じられるようにしたいと考えています。複雑な問題ではありますが、解決策が見つかると自信を持っていますので、具体的な内容が固まったらまた皆さんにお知らせします。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!皆さんからのご意見をお待ちしています。引き続き新ルーンの紹介を行っていきますので、今後の投稿にご注目ください。


4 months ago