Ask Riot:マルザハール、婦人を殺める?

Tummersによる

プロの試合で一切使われないチャンピオンがいることは悪いことだと思いますか?

総合的に考えれば悪いことだと思います。もちろん、すべてのチャンピオンがブロンズからプロまでのあらゆるスキルレベル帯で平等に使われるような状況にできるのなら、それがベストです。

問題は、今すぐにそれを実現しようとしたら、多くの犠牲を払う必要があるという点です。

スキルレベル帯にかかわらず、私たちはすべてのLoLプレイヤー向けに、同じ数値で調整を行っています。バスケットボールではスリーポイントラインの位置が異なり、ゴルフではティーグラウンドの位置が異なったりしますが、LoLでは誰もが同じ環境でプレイします。特定の変更について、チャレンジャーやプロの試合におけるバランスの問題を解決できていないというフィードバックをもらうことがよくありますが、それは焦点が異なっています。

たとえば、ガレンのような低ランク帯で人気のシンプルなチャンピオンがプロでもピックされるようにした場合、結果的にシルバーで65%以上の勝率を誇るバケモノが生まれてしまう可能性があります。たとえそうなったとしても、ガレンに大規模なリワークを行うことで、シルバーでの勝率をリワーク前のプロの勝率に近い50%あたりにすることは可能です。しかし、そうすることで操作が複雑になり、今のような人気を保てなくなるかもしれません(さらに、その場合はおそらくシルバーで勝率50%を維持し続けることも難しいでしょう)。

プロの試合に影響を与える要因は他にもあります。たとえば、先日お話ししたように、そのパワーの一部がミニオンとの関係性(ミニオンを倒してスタックを貯めるなど)から成り立っているチャンピオンを、プロ以外の試合で圧倒的になり過ぎないようにしつつプロの試合で使われるように調整するのは非常に困難です。詠唱が必要なアルティメットスキルを持つチャンピオンも、プロの試合では妨害されてしまいがちなのであまり使われないのが現状です。さらに、自分一人で何とかしなければならないことが多いソロキューとは違い、チームメイトがそれを補ってくれるなら、チャンピオンの弱点も弱点ではなくなります。また、スキルショットやコンボなど、タイミングが関係するあらゆるものは、スキルレベルの高いランク帯ほど遥かに安定して使えるようになるのです。

要約すると、プロシーンにおけるチャンピオンの多様性には価値があるとは思いますが、その他のすべてを犠牲にするほどのものとは思えません。

付け加えておくと、10バン制度によって、これまでのところプロシーンのチャンピオンの多様性が拡大していることにはワクワクしています)

Ghostcrawler、デザインディレクター




マルザハールがまるで使わない短剣を持っているのはなぜですか?

ほとんど知られていない、正史には載っていない事実なんですが、マルザハールはヴォイドを見つめる前は、町から町へと旅をするサーカスで予知能力を使ってシュリーマの人々を楽しませていたんです。新しい町に到着すると、彼は観衆の中から勇敢な志願者を募って、的となる丸い木製の円盤に向かって立たせ、革ひもで手首と足首を固定します。的を回転させると、彼は後ろを向いて布で目隠しをしながら18歩離れます。そして18歩目に突如くるりと踵を返すと5本の短剣を的に向かって投げ、そのすべてが志願者の体すれすれのところに刺さるのです。彼は生まれながらにして予知能力を持っていたので、未来を覗き込むことでいつでも簡単に的の場所を知ることができましたが、それでも短剣が木に刺さる音をタッ、タッ、タッ、タッ、タッと5つ数えるたびに安堵の溜め息をついていました。

アーゼリスのある晴れた春の午後、マルザハールは彼の注意を引こうとして海藻のように揺れる観衆の手の波を眺め、そこからカラスのような黒髪にエメラルド色の瞳を持った美しい女性を選び出しました。マルザハールは彼女の華奢な手首を革ひもで固定して的を回転させると、歩数を数え始めました…15…16…17…18…

…タッ、タッ、タッ、タッ——グサッ。

それ以来、「予知能力を持つ者ですら不確かな未来を予測することはできない」ということを常に忘れないために、彼はその女性の命を奪うこととなった短剣を肌身離さず持ち歩くようになりました。いつだって、物事がどう変わるのかは誰にもわかりません。良くなるのかも、悪くなるのかも。

Riot Tiger Lily、エディター、ワールドビルディング(世界観構築)チーム




先週のAsk Riotでは、ライアットがアーティストに求めることについての話がありました。ライターについてはどうでしょう?どうすればライアットのライターになれますか?

これは少し難しい質問です。なぜなら、ライアットには色んな種類のライターがいるからです。そのうちのいくつかを(今思い浮かぶ範囲で)列記してみましょう。長くなるでしょうし、簡略化しすぎたり、誰かの仕事内容を間違って説明してしまっているかもしれませんので、そのあたりはご了承ください。

ストーリー-- ルーンテラやチャンピオンにまつわる物語を書く人たちです。ストーリーライターは特定のスキンシリーズに関する別世界のストーリーを構築する手伝いもしますし、チャンピオン開発チームが新チャンピオンの物語を考える手伝いをすることもあります。

例:アイバーンのストーリー

ワールドビルディング(世界観構築)-- ストーリーライターと仕事の内容は似ていますが、ルーンテラの世界における、より“大局的”なものごとが中心となります。世界それ自体のバックストーリーや、デマーシア、ゾウン、ピルトーヴァーの人々がどのような生活をしているのかといったことに注目します。

例:ゾウンのアップデート

コミュニケーション-- プレイヤーとどのように接するべきかや、新機能や不具合、パッチノートなどをどのように伝えるべきかを中心に考えるライターたちのチームです。

例:パッチノート

コピーライター-- 大規模なコンテンツのリリースキャンペーンに特化したライターたちです。キャッチコピー、スキン名、プロモーションサイトなどを担当します。

例:スターガーディアンのマイクロサイト

エディトリアル -- LoLの現状に関する長めの記事や、ジャーナリスティックなインタビューやレポートを書いたり、開発者が開発者ブログを書くのを手伝ったりするライターたちです。

例:ダークスタースレッシュの開発

eSports-- eSportsのライターは当然のことながらeSportsを中心にした記事を書きます。対戦結果や対戦に関する記事、プレイヤーの経歴、実際の放送に関する仕事も行います。

例:The Hai Road(英語サイト)

面白いのは、こういった区別はあるものの、重なり合う部分も多いというところです。コピーライターがCGティーザーのスクリプトを書くこともありますし、エディトリアルライターが新たなストーリー作りに協力したり、コミュニケーションライターがチャンピオン紹介の手助けをすることもあります。ライアットのライターは専門性も必要ですが、同時にちょっとした柔軟性も必要です。

それでは本題に入りましょう。私たちがライターに求めるものとは?もっとも重要なのは力強いポートフォリオです。経験や専門的な教育はもちろん素敵なことですが、一番重要なのは優れた文章サンプルです。理想的には、あなたが興味を持っていることに関する文章の複数のサンプルを用意しておくのがいいでしょう。それに、カバーレター(志望動機や自己PRなどを記載した書類)があなたの文章力のいい指標になります。それが大作小説である必要はないですが(ただしクリエイティビティーを適切に活かせることはプラス材料です)、よくまとまっていて明快で、読みやすいものである必要があります。

専門性の要件は役割によって異なります。たとえば、あなたがまだレベル30になっておらずランク戦をプレイしていないなら、おそらくゲームプレイコミュニケーションチームには向かないでしょう(「私はまだLoLをプレイしたことがありませんが、いずれ学びます!」という履歴書は何百と見ます)。LCSが何の略だか知らなければ、eSports放送ライターの仕事は貰えないのと同じです。求められる要件を吟味するには、職務内容に注意深く目を通すことです。

さらに、自分が何に興味を持っているかということに正直である必要があります。ストーリーライティングに関する幅広いポートフォリオを持ったライターがコミュニケーションやeSportsの役割に応募しても、疑問を持たれることになるでしょう――この人は本当にこの種の文章を書くことに興味があるのか?それとも、一つだけ空いたポストを使って他のどこかに潜り込もうとしているのか?などなど。さらに、もし本当にその仕事についたとして、それを毎日やっていて楽しめるかどうかも考えておくべきでしょう。私はストーリーを書くのが苦手ですが、中には開発者ブログの編集をするくらいなら死んだ方がましだと感じる人だっているでしょう。自分に合ったものを探しましょう!

概して、特に秘訣のようなものはありません。ライアットのライターは幅広い経歴を持っています。出版経験を持つ小説家もいれば、テレビや映画界で働いていた人もいます。ゲーム業界の入門レベルの仕事から始めて(たとえば、私はカスタマーサポートから始めました)、空き時間に一生懸命ライターのポートフォリオを完成させた人もいます。強烈なカバーレターと文章サンプルのおかげで職務経験がないのに採用された人もいます。誰もが独自の道を歩んでこの仕事にたどり着いています。

基本的には、ライアットでライターになることは、他の何かをやり遂げることと同じです——自分の好きなことをして、ひたすら努力するだけです。チャンスを掴むために闘いましょう。自ら赴き、自ら行動を起こす人が成功を掴みます。

Tummers、マネージングエディター




ご質問のある方はAsk Riotにアクセスし、お使いのLoLアカウントでサインインしてください。そして質問のガイドラインを確認してご質問ください。

Ask Riot

なお、私たちはすべての質問を読みますが、そのすべてに回答するとは約束できないことをご理解いただければと思います。なぜなら、質問の内容によっては他の場所で既に回答されるべきものもあれば、ここには相応しくないものである場合もあるからです。たとえば、ここで新機能や新コンテンツの発表を行ったり、別の場所で既に詳しく話されている問題を取り上げることはありません(ただし、個別のポイントを明確化することはあります!)。

ですが、私たちは耳を傾け続けていますので、これからもどんどん質問してください。あなたの質問は、あなたが関心をお持ちの事柄に関わっているライアターに必ず伝えられます。


9 months ago

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