Ask Riot:開発者を増やすことの是非

Rumtumtummersによる

Ask Riotへようこそ!

今回は名誉の減少、雇用に関する考え方についてお話しします。

一定数の試合をプレイしなければ名誉レベルは減少しますか?

いいえ。名誉レベルは減少しません。レベルが下がるのはペナルティを受けた時と、新シーズンに入る際にリセットされる時だけです。

Riot NaKyle、コミュニケーション、プレイヤー行動分析

ライアットはプレイヤーが求める機能の開発について語る時、いつも優先順位やリソースの問題について言及しています。デスの原因の不具合を修正したり、時代遅れのウェブサイトの修正に人手が足りないのであれば、もっと人を雇えばいいのではないですか?本当にそれほどまでに人材を増やせない状況なのですか?

ゲーム開発において人材雇用は強力なツールとなりますが、それであらゆる問題に対処できるわけではありません。

まず、雇用には長い時間がかかります。特にライアットのように、会社が持つミッションや価値観を新たに採用される人たち全員と共有したいと考えている場合はなおさらです。問題に対処するために新たなチームを結成するなら、そのチームのために多くの人を雇用する必要があります。ざっと計算すると、すべての人員が揃うまでに6ヶ月~12ヶ月、場合によってはそれ以上かかるでしょう。

二つ目に、もっと雇えるからといって単純に人を増やすことは、必ずしも良い結果を生むわけではありません。開発者が増えれば経費が増え、もっと広いオフィスも必要になります。それによって会社のビジネスプロセスが変化し、組織の階層化が進みます(階層化によって、一般的には意思伝達の速度が遅くなります)。私たちが持つ価値観を新たな人たちに理解してもらう必要があることから、急激な成長はライアットの企業文化にとって大きな足かせとなります。たとえば、ライアットはプレイヤーへのインパクトの大きさを基準として活動の優先順位を決めています。しかしこうしたことには、いくらでも異なる解釈の余地があります。「社員向けマニュアル」のようなものに簡単にまとめられるものではありません。むしろこうした事柄は、それを理解している者と一緒に働くことでしか身に付けられないのです。そして成長のスピードが速ければ速いほど、そういった理念を本当に理解している人の比率は減っていきます。

また人員が増加すれば、何か疑問点がでてきた場合に時間をかけて解決しなければならない機会が増えることにもなります。経験の浅い人員を増やせば、それを管理できる経験豊富な人員も増やす必要が生まれます。私はダンバー数(人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限)の概念は正しいと考えています。特にベルトコンベア式の開発手法を嫌い、ややこしい問題に対して様々な解決策を持ち寄り、長い時間をかけて協力することを信条としている組織ではなおさらだと思っています。この業界では、大規模なチームで働きたいと思っている開発者はほとんどいません。反対に、誰もが15人ほどの少人数のチームで働いていた時のことを懐かしがります。なぜなら、規模が小さい方が容易に考えを共有できて、物事を素早く解決できるからです。難しい哲学の話をしているわけではありません――企業の成長が経営のスピードを鈍化させてしまうことは、ビジネス界において長く研究の対象となってきた問題です。

三つ目に、多くの人材を雇用したからといって、やるべき仕事の優先順位が変わるわけではありません。もし6人の有能なエンジニアが魔法のように現れたとして、大きな価値があるとは思えないような、これまで見過ごされてきた機能に彼らを携わらせることに意味があるとは思えません。より大きなプロジェクトに関わったり、より大きな問題を早く解決するために力を発揮したりする方が理に適っているでしょう。取りかかるべき機能や作業の優先順位を決定することは簡単ではありませんが、あえて言うならば、私たちはプレイヤーへのインパクトの大きさを最も重視しており、ルーンの再構築などの大規模なリワークを行いながらも、ネットでネタにされている不具合を解消したり、小規模な使い勝手の改善の要望に応えたりするリソースの余裕を何とかやりくりして見つけ出そうと努力しています。

四つ目に、“人月の神話”についても触れておきたいと思います。問題に対処する人数を増やせば、それだけで確実に解決が早まるというわけではないのです。それに、三ヶ月間のプロジェクトのために人を雇い、三ヶ月後、プロジェクト終了とともに解雇するようなことは誰も望んでいません。そのようなやり方に疑問を感じない企業もあるでしょうが(多くのハリウッドの企業は今でもそのようなやり方です)、私たちライアットは、プロジェクトを終え次第すぐに次の仕事に移っていく短期雇用のスペシャリストの集団ではなく、長期に渡ってここでキャリアを築きたいと考えている、生涯をかけて働こうという人々が集まった会社でありたいと思っているのです。

Ghostcrawler、デザインディレクター

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Ask Riot

なお、私たちはすべての質問を読みますが、そのすべてに回答するとは約束できないことをご理解いただければと思います。なぜなら、質問の内容によっては他の場所で既に回答されているものもあれば、ここには相応しくないものである場合もあるからです。たとえば、ここで新機能や新コンテンツの発表を行ったり、別の場所で既に詳しく話されている問題を取り上げることはありません(ただし、個別のポイントを明確化することはあります!)。

ですが、私たちは耳を傾け続けていますので、これからもどんどん質問してください。あなたの質問は、あなたが関心をお持ちの事柄に関わっているライアターに必ず伝えられます。


2 months ago

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