/dev:フックも二倍、闇と光のブリッツ

Rumtumtummersによる

もうすぐPBEに新たな変化が。ブリッツクランクの新スキンが…2種類同時に登場します!

当初、私たちはブリッツクランクのスキンを1つ作成する予定でしたが、その作成の過程で、対になるもう1つのスキンの可能性に気が付きました。そこで、それを後日再検討するのではなく、そのまま同時に作成してみることにしたのです――開発に時間をかけすぎることなく2つのスキンを同時に作成することは、果たして可能なのか、と。


フック!

新しいスキンを開発する際に私たちが通常まず行うのは、作成するスキンのテーマを明確に設定することです――たとえば、「アーケードブリッツを作るぞ。じゃあ、見た目はどうしようか」といったように。しかし、みんな大好き“偉大なるスチームゴーレム”の新たなスキンに関するアイデアを出し合う際には、私たちはいつもと少し異なる方法を取りました。今回は、テーマから考案するのではなく、「ブリッツクランクのプレイで最もインパクトがある部分は?それをさらに気持ちのいいものにするには?」ということを自分たちに問いかけました。そしてその答えとは…?ずばり、フック(グラブ)です。当然のごとくフックです。ブリッツが自分であろうと相手であろうと、プレイヤーの皆さんは常に彼のQに注意を払っているはずです。そこで、彼のフックからスタートして、それを元に残りのデザインを決定することにしました。

ブリッツのシリアスなスキンを最後にリリースしてからずいぶん経っているため、SFやホラー、あるいはファンタジーを基にしたスキンにしたいということは私たちの念頭にありました。そこで、これらのジャンルに当てはまる、思いつく限り多くのフックのコンセプトデザインを作成しました。通常、この段階になるとキャラクターの全体像を想定し始めるものなのですが、今回はフックのみに焦点を当てました。フックがスキンの大元となるのなら、そのコンセプトは単に“良い”というだけのもの以上でなければなりません。

様々なフックのアイデア(右下のデザインがダークランサー ブリッツクランクの元になったものです)

良いデザインはたくさんありましたが、最終的に私たちは“ダークランサー(邪槍)”の方向で進めることにしました。ブリッツクランクのスキンにはこの種のダークで攻撃的なものは存在せず、フックに相応しいパワフルさを表現するのにも最適でした。それに、メタリックな質感が重厚感を与え、いかにも必殺の一撃という感じを漂わせていました。ブリッツクランクのフックは恐るべき凶器であり、孤立したADCに向かって放たれた際には、それが十二分に感じられる必要があります。

デザインが進行するにつれ、この方向性には明らかな対極、つまり、闇に対する光という要素があることに気が付きました。この発見によって制作プロセスには新たな活気がもたらされ、コンセプトアーティストは光サイドの開発に着手し始めました。出来上がったデザインは起用しないにはあまりにもカッコよく、一目見ただけで、プレイヤーの皆さんにお届けしたいという気持ちでいっぱいになりました。そこで、次にくる他のプロジェクトの開始時期はずらさずにブリッツクランクの2つ目のスキンを作成することに決定したのです。

試作のフックをデフォルトの体から発射する、初期段階のダークランサー ブリッツクランク。

“ダークランサー”スキンはすでに作成中だったため、そこで学んだことを“ライトランサー(聖槍)”スキンの作成にも活かすことができました。また、いくらかの努力と工夫によって、どちらのスキンにも同じリグ(キャラクターを動かすためのボーン、すなわち骨格のセット)やアニメーションを使用できるという、純粋な技術的アドバンテージもありました。これにより新しいキャラクターモデルやビジュアルエフェクト、効果音、リコールアニメーションを作るためのリソースに余裕ができました。私たちのゴールは当初から、たとえ同じテーマ(や中身)を共有するスキンであろうと、それぞれが独自のものであると感じられるようにすることでした。

この制作プロセスで、私たちは多くのことを学びました。まず、当初は2種類のスキンを作成することになるとは思っていなかったため、スプラッシュアートは1種類しか作成していませんでした。そこで私たちは、1つのスプラッシュアートを中央で2つに分けて、半分は闇の槍兵、残りの半分は光の槍兵にするとカッコよく、制作的にも効率が良いかもしれないと考えました。そして実際に、カッコいいものに仕上がりました。しかし、片方のスキンのみを好むプレイヤーにとっては満足のいくスプラッシュアートであるとは思えず、プレイヤーをがっかりさせるものをリリースしてしまうのではないかという懸念が持ち上がりました。

そこへ、スプラッシュアーティストの達人が助け舟を出してくれました。スプラッシュアートには非常に細やかなディテールが要求されるため、キャラクターのポーズを変更するといった単純な内容でさえ多大な努力を要します。そこでゼロから始める代わりに、オリジナルのイラストに描き加えるという手法を取りました。それぞれの“足りない”側に色を足すことにより、各スキン独自のユニークなスプラッシュアートが仕上がりました。

また、2種類のスキン=2倍のバグでもありました。この記事を書いている時点では、ブリッツクランクはまだPBEでリリースされていません。しかし私たちは通常よりも困難なバグの発生に備え、それらの修正に通常よりも長めの開発時間を充てる予定でいます。それでも、2種類のイカしたブリッツのスキンができたという結果や、それによる経験と学びを考えると、想定以上の努力を費やした価値は十分にあったと思っています。それに、ブリッツ専の一プレイヤーとして、黄金の鎖を持ったブリッツクランクがようやく登場することを嬉しく思っています。

今回の試みは私たちにとって全く新しいプロセスであり、これによって開かれた、これまでになかった可能性に期待を膨らませているところです。とはいっても、私たちは今後もフォーラムやフィードバックにじっくりと目を通し、うまくいった点と改善点をクリアにしていくつもりです。お読み下さりありがとうございました!どうか、味方ミニオンの後ろに隠れることをお忘れなく!


2 years ago


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